2022年5月30日月曜日

2022年5月26-30日 近所の里山

チャドクガによる湿疹はまだ完治とまでは行かないものの大分落ち着いてきた。5月8日に発症して3週間以上も痒い痒いとやっているうちに梅雨の季節が近づき、里山ではゼフィルスが飛ぶ頃となった。

そこで、ミドリシジミにはまだ少し早いとは思いつつハンノキ林の様子を見に行った。雲一つない快晴で条件は良くなかったが、下草で開翅する羽化したてのオスを一頭だけ見ることができた。接写レンズを使えるほどには寄れない場所だったのでズームレンズの望遠側で数カット撮影したが、すぐにハンノキの梢に舞い上がって行った。


少し離れた場所でのんびりお話している同目的と思われる2人連れの方々と話すと「早朝から探しているがこの辺りではまだミドリシジミは発生していないです」とのことだったので、撮影した画像を見せると大変驚き、今年も無事に発生して安心したと喜んでくれた。この二人連れの方々としばし歓談した後、アカシジミとの出会いを求めて別の場所に移動した。

移動先で野鳥の先生とそのお仲間に偶然お会いして歓談していると、アカシジミがちらちらと頭の上を超えて飛び去ったので、飛び去り先と思しき場所に行ったところ、幸いにもアカシジミを見付けた。少し開いた翅の内側の黒い紋が印象的だ。


里山は初夏から夏に変わりつつある。つい先日まで花をびっしり付けていたナツグミは実がすっかり大きくなり綺麗に色付いてきた。


ヤマグワの実は様々な色合いで楽しい。


ナンキンハゼの新鮮な葉は黄緑色と橙色で艶やかだ。


ウラギンシジミの夏型も沢山出てきた。


キマダラヒカゲは敏捷に飛び回ってはコナラの幹に止まる。


林縁ではアカショウマが花盛り。


麦畑ではコムギが熟して刈り取りを待っている。


足元に金属光沢のある小さな甲虫を見つけた。頭から胸にかけてピカピカに磨かれた金属でできているようだ。帰宅後調べると、ルイスオオゴミムシという種類らしい。



2022年5月25日水曜日

2022年5月21-24日 近所の里山

チャドクガによる酷い湿疹と格闘しているうちに5月も終盤になってしまった。痒さのために安眠できないのは相変わらずだが、それでも3回の医者通いの甲斐あってようやく治まってきたことはありがたい。里山散策は何とか続けられたので、その間に観察したものを掲載することにした。

近所の緑地ではマメガキの花が咲き始めた。小さいがとても気品がある。


美しく色付き始めた実は何だろうか。ツツジ科であることは間違いないようだが種類はわからない。ブルーベリーのようでもあるが?


つい先日まで白い花を沢山咲かせていたカジイチゴは実の季節となった。


朝、新聞を取りに玄関を出たらすぐ脇に小さな虫が止まっているのに気付いた。新聞の上に受けてベランダのネムノキに移ってもらった。ネムノキを気に入ってくれたのか落ち着いた様子だったので撮影することができた。初めはシロホシテントウかと思っていたが、調べてみるとシロジュウシホシテントウという種類らしい。ニス塗りの木地に白点を散らしたようなデザインがとてもシックだ。


次はテントウムシの代表のようなナナホシテントウ。飛ぶ準備に入った瞬間がカッコよい。


さらにテントウムシによく似たクロボシハムシ。テントウムシに似ていることで、野鳥はテントウムシの匂いを連想して食べる意欲がわかないらしい。


池の傍の湿った地面にケラ(オケラ)がいた。子供の頃には蒸し暑い夜にジーという鳴き声をよく聞き、部屋にもよく飛び込んできたものだ。久しぶりにオケラに会えてうれしかった。それにしても土を掘るという機能に特化された個性的な体付きには感心する。


ヤマグワの周りには青色に輝くルリチュウレンジ沢山飛び回っている。


植物観察会に飛び入りで混ぜて頂いた。面白い話を色々伺ったらこれまで関心が薄かったイネ科植物にも目が行くようになった。これはカモガヤ。涼し気でよい。


次はカラスムギの実。熟した色合いや形はなかなかのものだ。


いつもキノコが生えるコナラの切り株にはアカゲカワキタケが生えていた。



2022年5月18日水曜日

2022年5月15,18日 近所の里山

朝の散歩の折、池に生えた芦の回りをやや大形のトンボが飛んでいるのに気付いた。見ていると水面近くすれすれに芦の茎に止まった。産卵をしているようだ。帰宅後調べたところ「クロスジギンヤンマ」だとわかった。


コナラの葉に小さな白い蛾が止まっていた。翅がレースのように美しい。これも帰宅後調べたところ「マエアカスカシノメイガ」らしい。


モンシロチョウのメスが体を温めていた。


ジャケツイバラが林縁に豪華な黄色い花を咲かせている。


足元に沢山咲いているのはアメリカフウロ。小さな花だがクローズアップすると可憐で美しい。


ハコネウツギの花が満開だ。色とりどりで豪華絢爛。


イボタノキの花も満開。



おまけにならないようなおまけ

ところで、前回、チャドクガによる湿疹について書いたが、これが思いのほか酷くて、発症後10日も経った今日になっても酷い状態が治まらず、痒くて安眠できない日が続き閉口している。自分の記録のために湿疹部分の写真(ちょっと気色悪いので小さいサイズ)を載せておくことにした。



2022年5月12日木曜日

2022年5月5-11日 近所の里山

しばらく気温が低めに経過して里山歩きには快適な日が続いた。

ホオノキは葉がすっかり大きくなり豪華な花を咲かせている。


農地の端に植栽されたサンショウバラも艶やかな花を付けた。野生種のバラにしては随分豪華だ。


林縁の道をコジュケイがのんびり歩いていた。


スイカズラが咲き出して強い香りが漂う。


植栽されたカナメモチも小さな花を沢山付けている。よく見ると繊細でなかなか魅力的だ。


林の中に入ると、マムシグサが沢山咲いている。


クロヒカゲが沢山飛び回っている。地味だが翅裏の蛇の目模様がなかなか美しい。


オカタツナミソウも咲き始めた。


クサイチゴは実の季節になり甘酸っぱい香りが漂っている。


先日見つけたワニグチソウは無事に花を開いた。珍しさも手伝ってなかなか味わい深い。


ところで、地面に肘を付けてこのワニグチソウを撮影したが、帰宅後、地面に接した部分に湿疹ができて数日後には水泡となってとても痒い。近所の皮膚科を受診したら、ドクガ(チャドクガ?)によるものでしょうとの診断。この時期、地表にはドクガの幼虫(毛虫)の毛が沢山落ちているので気を付けるようにと言われた。

2022年5月3日火曜日

2022年4月27日-5月3日 近所

4月下旬には初夏を思わせるような陽気となったものの、連休に入る直前には一転して早春頃の寒さに戻ってしまった。それでも植物は着実に成長の歩みを進める。林の中ではキンランが花盛り。


ギンランはもっと暗い林を好むようだ。


ヒメコウゾの雌花が美しい。


フジ(ノダフジ)が林縁を勇壮に這い登って花を咲かせている。


ヒトツバタゴ(別名:ナンジャモンジャの木)の花が満開だ。


触角が大変立派な虫を見つけた。カミキリムシの仲間かと思ったら、後で調べるとヒゲコメツキという虫だ。昆虫界のトナカイという感じ。


道を這っているのはオオヒラタシデムシ。森の掃除屋さんだ。地味だがちょっと愛嬌がある。


日当たりのよい斜面にカラズビシャクが沢山生えていた。



家の近くに営巣したツミは健在だ。観察していたら、オスが捕まえてきた獲物をメスに渡した。メスは渡された獲物をすぐにムシャムシャ食べ始めた。迫力ある目つきだ。


この間にオスは交尾をした。これは交尾のためにメスに向かって飛び立つオス。