2024年6月28日金曜日

2024年6月12-23日 近所の緑地、里山

初夏の花や虫が一段落して観察対象が減ってきた。暫く振りに窓から見えた富士山はすっかり雪が少なくなって夏山らしくなった。



あちこちにネジバナが咲いた。一つ一つの花はちゃんと蘭の形だ。



林間の開けた所にはオカトラノオの花が咲いた。



オニグルミの実は随分大きくなった。



マテバシイの実も大きくなってきた。毛糸の帽子を被っているようで可愛らしい。



シックなデザインの蛾を見つけた。結構な大きさでなかなか立派だ。カギバアオシャクというシャクガの仲間のようだ。翅が少し痛んでいるのが残念。



オオチャバネセセリが目立つようになってきた。イチモンジセセリに似ているがより大きくて大らか。



ヤマグワの葉上にはオオナミモンハマキ(ハマキガ科)が多数見られた。とても小さいが拡大すると大胆なデザイン。



同じくヤマグワにはクワコの幼虫がいた。



ヤマハッカの花ではコマルハナバチが吸蜜。



ヤマイモの葉上にはキイロクビナガハムシがいた。拡大すると身体全体にシボシボがあって迫力がある。



ベランダの物干しロープに不思議な形の虫が止まった。ハエの仲間のように見えるがそれにしては触角が妙に長い。調べるとチャタテムシ目に属するクロミャクチャタテという種類のようだ。これまで気付かなかったものは数知れず。



おまけ

恒例の同窓会(学生時代の部活動)が今年も福島県伊達市で行われた。その帰り道、茨城県北茨城市の水力発電所を見物した。明治時代に稼働を開始した歴史的建造物で国の重要文化財に指定されている。深い緑の山あいに白い壁と空色の屋根が映えて素敵だった。

 


2024年6月12日水曜日

2024年6月4-11日 近所の緑地、里山

見てみたいと思っていたマスダクロホシタマムシを観察できた。ヒノキやスギを食べるということなので、これまで針葉樹のある場所を中心に探していたのだが、針葉樹のない近所の緑地を散歩していたら、ヌルデの葉上の小さな甲虫に気付いた。長さ1cm足らずととても小さく緑色の光沢と黒い斑点がある。もしやと思って撮影した。調べると「ハゼノキやヌルデの葉を後食する」ということで、ヌルデの葉上で見つけたことも納得できた。忙しなく動き回る上に風が吹いていて撮影はなかなか大変だった。



この日は雨上がりで気温が低めだったためか様々な昆虫を見かけた。ラミーカミキリがヤマグワの葉にいた。涼し気な美しいカミキリムシだ。



ササの葉にはナガゴマフカミキリがいた。渋い色調だが立派な触角。



やはりササの葉にはキマダラカメムシ。複雑で素敵な模様だ。



キマダラ繋がりで交尾中のキマダラセセリ。



キイトトンボがひっそり止まっていた。近くに池はないのにどこから来たのだろう。



ニホンミツバチもじっとしていた。縫いぐるみのように可愛らしい。



アカマダラノメイガはネズミムギの穂にじっと止まっている。擬態しているように見える。自身もムギの穂になり切った気持ちでいるように見える。



ナワシロイチゴの実が赤く熟した。



ヤマモモの実もすっかり熟した。



アカメガシワは花の季節。雌雄異株で雄株と雌花で随分様子が違う。

     雄花


    雌株



派手なデザインのガガンボを建物の階段で見つけた。ホリカワクシヒゲガガンボという種類のようだ。



網戸の内側には小さな甲虫が。大きさは僅か2mmほど。調べるとチビハナゾウムシという種類のようだ。小さくても立派にゾウムシのフォルムだ。



ところで、久しぶりにゴマダラチョウを観察できた。以前は時々見かけたがここ数年は見かけることがなかった。再び数が増えてダイナミックな飛翔を見せて欲しいものだ。




2024年6月5日水曜日

2024年5月25-6月3日 近所の緑地、里山

6月に入って寒冷渦のもたらした冷気に覆われたため、低めの気温で経過している。

里山ではホタルブクロが花を咲かせた。



ツリバナは花から実の季節に移った。



熟したカラスムギの実はなかなか美しく芸術作品のようだ。麦秋の季節だ。



栗の花が咲いて青臭い匂いが漂う。この匂いは昆虫には魅力的らしく多くの昆虫を惹きつける。

斑模様の蛾はトンボエダシャック。トンボと名前が付けられるだけあって妙に胴(腹)が長い。



シロテンハナムグリは大食漢の様子。



変った形のアブはツマグロコシボソハナアブのようだ。



モンキチョウはヒメジョオンの花で吸蜜。翅が透けて美しい。



ベニシジミは葉上で精一杯縄張りを主張している。健気。



キマダラセセリも縄張りを主張。戦闘機のような形。



葉上に止まっているのはギンバネヒメシャク。淡い縞模様で縁に黒いステッチ模様を配してとても上品で洒落たデザイン。



ササの葉に止まる小さな蛾を見つけた。拡大して見ると、平身低頭というか五体投地というか、とにかく奇妙な姿だ。キイロクチブサガという種類のようだ。



林の縁でアオイトトンボを見つけた。梨地のような金属光沢が美しい。



小さなハムシはキボシツツハムシ。5mmに満たない小さな甲虫だが凝ったデザインに感心する。



クヌギの葉上にいる1cmに満たない小さな虫はクロナガタマムシのようだ。タマムシとは言っても随分小さくて地味だがちゃんとタマムシの形をしている。