2023年7月24日月曜日

2023年7月21日 近所の里山

温暖化のせいか7月の中旬なのに酷い暑さがしばらく続いたが、ここ数日は暑さが一段落して日差しも弱かったので久しぶりに里山に出掛けてみた。

田圃の周りの土手にはヒルガオが咲いた。



林の縁にはヘクソカズラが咲く。可哀そうな名前だがこうしてみると結構素敵な花だ。



クサギの花も咲き始めた。



田圃の脇でイトトンボを見つけた。ホソミイトトンボのようだ。胸と腹の先が水色で涼し気だ。



今頃見られる個体は夏になって羽化したものだが、次の世代は秋に羽化してそのまま越冬する。越冬型の色は全く違っている。因みに昨年秋に撮影した越冬型はこんな様子。まるで別種のように地味だ。



歩いていたら蛾が飛び出して近くの木の葉上に止まった。突っ立つように止まる様子が面白い。写してみるとなかなか艶やかな色合いで、緞帳を思わせる風合いだ。ウスオビトガリメイガという種類のようだ。蛾の色彩や模様は多様で面白い。



木陰では複数のベッコウハゴロモが吸汁していた。



ヤマトシジミ♀がじっと止まっていた。



2023年7月16日日曜日

2023年7月12-14日 近所の緑地、里山

暑さが一段と厳しくなって昆虫も少なくなってきたように感じられる。連日のように関東北部や内陸では雷雨があるようだが、この辺りは雷雨は無く雷雲をはるかに望むだけ。



セミだけは暑さと共にどんどんと数を増している。朝の散歩中に羽化中(脱皮中)のセミに巡り合った。アブラゼミらしいが羽化したての白く半透明な翅と緑色の翅脈の初々しい質感が素晴らしい。アブラゼミとはまるで別種のようだ。



田圃のイネは随分育って緑一色。



スジグロシロチョウが暑さを避けてか日陰のナツノタムラソウで吸蜜。



ヒメウラナミジャノメは翅裏の細かい縞模様や蛇の目紋が涼し気だ。



クズの茎に止まるアマガエル。ポーズがよい。



今の季節はハラビロトンボが多い。麦わら色のはっきりした模様はメス。なるほど腹の幅が広い。



オスは青灰色がなかなか涼し気。



湿地の草の葉にはクモの一種のオオトリノフンダマシが止まっている。全部の足先を頭に揃えて、形・模様・質感の全てで鳥の糞に擬態。なんだかカマキリの顔にも似ている。



近縁のシロオビトリノフンダマシは白い部分を配して更に鳥の糞に似せている。顔みたいな模様があってお面のようでもある。



サルトリイバラにルリタテハの幼虫を見つけた。トゲトゲが凄い迫力で、あの藍色の美しい蝶になることが想像できない。 



2023年7月8日土曜日

2023年6月26日-7月5日 近所の緑地、里山

蒸し暑い日が続き自宅から山を望める機会が少なくなった。そんな中で7月2日は大陸からの乾いた空気に覆われたのか久しぶりの山の眺望に恵まれた。これは我家の窓から見た丹沢と富士山。写真ではわかりにくいが富士山にはまだごく小さな残雪があるようだ。



林の縁にはヤマユリが咲いた。野生とは思えない豪華な花だ。誰かが支えを施している。



近くの木の葉に丸いシミのようなものが付いているのに気付いた。撮影して見ると、カメムシの幼虫が円陣を組んでいる。円陣の中心には円状に産み付けられた卵がある。孵化したカメムシの幼虫が孵化後の卵を食べているのだろうか。色や模様からクサギカメムシのようだ。



道端にはナガコガネグモの巣に細かい水滴がついてレースのように美しい。



少し涼しい日に久しぶりに里山に行くと、林縁の草の葉の上にアマガエルが沢山見られた。カメラを少し意識しているような表情が面白い。



道路脇の水溜まりでは新鮮なモンキアゲハ♂が無心に吸水していた。



ヌスビトハギの実は大きくなり美しい色に。



チダケサシは涼し気な花を付けている。



ここからは小さい虫シリーズ。まずは窓ガラスに止まっていた小さな蜂。アオムシヒラタヒメバチという種類らしい。緑色の眼、赤茶色の腹や脚、真珠のような輝きの翅がとても美しい。



次は、ベランダの床に止まっていた小さな虫。カタビロクサビウンカという種類。確かに肩がいかっている。腹には縞模様があり小さなセミのようだ。



最後は、林縁のスギナに止まっていた小さな蛾。ヒロバチビトガリアツバという種類のようだ。名前に「チビ」と付いているように、とても小さくて見逃すところだった。