里山の木々は芽吹きが進み「山笑う」という季語を実感する。
林下では様々な色合いのスミレの花が目を楽しませてくれる。
これは一番よく見かけるタチツボスミレ。
目立って色が濃いのはニオイタチツボスミレだろうか。
白に紫のラインが美しいのはアリアケスミレ。
ニリンソウは花盛り。
地面に顎を乗せるようにして不思議な花を咲かせているのはタマノカンアオイ。
緑地の一角で栽培されているクリンソウは鮮やかな花を咲かせた。
フデリンドウは今春も可憐な花を咲かせた。
ミツバツチグリは鮮やかな黄色。
ホタルカズラは日陰でも目立つ。
遅れていたキンランの花もあちこちで咲き出した。
ウワミズザクラは試験管洗いのようでサクラ類とは思えない。
ヒメコウゾは、赤いフサフサの雌花とブツブツの雄花の対比が面白い。雄花は次々に花粉を飛ばす。
ムベの花は他のアケビ類とは随分様子が異なる。
オニグルミは赤い雌花が上で緑のブツブツした雄花は下。女性上位。
トチノキの新芽はオバケのようでユーモラス。
芽吹きが遅い寝坊助の木々もいよいよ目を覚ました。
メグスリノキは白い産毛が素敵。
ミズナラは縁のギザギザと葉脈が目立つ。
ところで、毎朝の散歩コースの緑地のコナラの大木が倒れた。前日までは全くその気配は無かったので驚いた。ナラ枯れで傷んだ様子もなく元気に芽吹いていた。街路樹や公園の木が突然倒れて犠牲になった人がいるのも頷ける。