2025年4月20日日曜日

2025年4月10-20日 近所の緑地、里山

里山の木々は芽吹きが進み「山笑う」という季語を実感する。


林下では様々な色合いのスミレの花が目を楽しませてくれる。
これは一番よく見かけるタチツボスミレ。


目立って色が濃いのはニオイタチツボスミレだろうか。


白に紫のラインが美しいのはアリアケスミレ。


ニリンソウは花盛り。


地面に顎を乗せるようにして不思議な花を咲かせているのはタマノカンアオイ。


緑地の一角で栽培されているクリンソウは鮮やかな花を咲かせた。


フデリンドウは今春も可憐な花を咲かせた。


ミツバツチグリは鮮やかな黄色。


ホタルカズラは日陰でも目立つ。


遅れていたキンランの花もあちこちで咲き出した。


ウワミズザクラは試験管洗いのようでサクラ類とは思えない。


ヒメコウゾは、赤いフサフサの雌花とブツブツの雄花の対比が面白い。雄花は次々に花粉を飛ばす。


ムベの花は他のアケビ類とは随分様子が異なる。


オニグルミは赤い雌花が上で緑のブツブツした雄花は下。女性上位。


トチノキの新芽はオバケのようでユーモラス。


芽吹きが遅い寝坊助の木々もいよいよ目を覚ました。
メグスリノキは白い産毛が素敵。


ミズナラは縁のギザギザと葉脈が目立つ。


ところで、毎朝の散歩コースの緑地のコナラの大木が倒れた。前日までは全くその気配は無かったので驚いた。ナラ枯れで傷んだ様子もなく元気に芽吹いていた。街路樹や公園の木が突然倒れて犠牲になった人がいるのも頷ける。


2025年4月8日火曜日

2025年4月4-8日 近所の緑地、里山(おまけ:小石川植物園)

3月24日頃に開花したソメイヨシノは、その後寒い日が続いたせいか開花ペースはゆっくりで、満開後の散るペースもゆっくり。


アゲハが現れて春を告げる使者のよう。


林縁ではニガイチゴの花が咲いた。やや儚げで味わい深い。


その周辺ではクサイチゴが満開。こちらは丈は低くても生命力旺盛で大きな花。


ヒメリンゴも可憐な花を咲かせた。


カリンの花が次々と咲く。いつ見ても艶やか。


オオモミジの花はなかなか立派。


ヤマグワの花と芽吹きはなかなか賑やか。


エノキの花と蕾は小さいがよく見ると面白い。


ケヤキも小さい実を付けたようだ。


オニグルミの芽は随分大きくなってきた。


カツラの芽吹きは可愛らしい。


コナラの芽吹きは可愛らしくてついつい写してしまう。


おまけ
以前勤めていた会社の同僚だったOさんから、小石川植物園特別開園に誘って頂いた。特別開園は休園日に寄付者のみ入園可とするもので、寄付者であるOさんと一緒だからこそ入園できる。午後1時から園長さんの説明付きで見学した。
特に興味深かったのは、温室で栽培されているオオシマコバンノキに関するものだった。この木は奄美地方以南の南西諸島に自生するそうで、この木の花の受粉は、オオシマコバンノキハナホソガという長さ7mm程度の小さな蛾の働きに専ら頼っている。この蛾の幼虫はこの木の実しか食べない。この蛾の成虫は雄花の花粉を雌花に運んで受粉させその雌花に産卵する。つまり、受粉させて確実に実がなるようにした雌花に産卵することで、幼虫が確実に成長するようになる。
オオシマコバンノキ


オオシマコバンノキハナホソガ(赤い実のすぐ下の細い蛾)


植物園では歴史を感じさせる種々の大木が茂っているが、中でも目を引いたのはクスノキの大木。


イロハモミジは花の盛り。


昨年も観察したツクシスミレは今年も見ることができた。本来は九州以南のみに見られる種類だが、栽培している訳ではなく、特異的にこの植物園に自生しているらしい。とても小さいが独特の色合いが清楚で美しい。