2023年8月21日月曜日

2023年8月6-21日 近所の緑地、自宅

あまりの暑さが途切れることなく続くので辟易している。今月上旬には台風6号、7号が相次いで日本付近で停滞、迷走して暑い湿った空気を持ち込んだ。大気に大量の水蒸気が含まれたことを実感させるような入道雲が頻繁に見られた。



窓から外を眺めていたら、近くの電線に小形の猛禽が止まった。ツミの若鳥のようだ。精悍な姿だ。



日中は暑くて外に出られないので、自然観察は専ら朝の散歩時に限られる。エノキの幼木の葉に違和感を感じてよく見るとアカボシゴマダラの幼虫だった。上手く葉に擬態している。



コナラの枝先から睥睨しているのはクダマキモドキのようだ。



階段の踊り場には夜間照明に誘われて虫が来る。まずはクリアナアキゾウムシ。



次はモンクロシャチホコ。シャチホコガ科に属する蛾だ。持ち帰ってベランダのネムノキに止まってもらった。ネット情報によれば鳥の糞に擬態しているとのこと。



最後はツクツクボウシ。道路でひっくり返っていたのを持ち帰りこれもネムノキに放して撮影。しばらくしたら元気に飛んで行った。

 


2023年8月7日月曜日

2023年8月5日 カキバトモエの羽化(自宅ベランダ)

7月上旬、ベランダのネムノキの周りにイモムシの糞らしきものが落ちるようになった。注意して見ると長さ数cmの複数のイモムシが幹に止まっている。カキバトモエ(ヤガ科)という種類らしい。イモムシの色や模様はネムノキの木肌にそっくりでよく見ないとわからない。



昼間は全く動かない。幹に止まっているものと植木鉢の縁の下側にくっつき合って隠れているものとがいる。夜の間に葉をどんどん食べて1週間ほどで随分大きくなった。





毎朝散らばる大量の糞には閉口したが、成虫を見てみたいと思い我慢して毎朝糞掃除をした。ところが、そろそろ蛹化するかという頃になって一斉に姿を消してしまい、糞掃除の甲斐が無かったとがっかりした。そんなある日(8/1)、ネムノキの根元の枯草に潜り込んだ甲虫を観察するためにほじくったところ何かの蛹が出てきた。形や色からカキバトモエの蛹に違いない。その周囲も含めて合計7個の蛹を見つけた。このうち4個は既に羽化済だったので羽化前の3個を小さな観察箱に入れて観察することにした。



数日待ったが変化がないので半ば諦めていたところ、8/5の夕食前に、立派な蛾が水槽の内壁に止まっているのに気付いた。



涼し気な色合いと模様が柿の葉の裏側を連想させるようで、名前の由来の巴形の紋は不明瞭であるもののカキバトモエ(柿葉巴)という名前に納得する。そして、夕飯を食べ終わったタイミングで次の一匹が羽化した。羽化直後でまだ翅が延びていない。



腹部の鮮やかな朱色が目立つ。翅を閉じると裏側は鮮やかな朱色だ。



延びきった翅を開くと表側は随分黒っぽくて一匹目のものとはまるで様子が異なり、とても同じ種類には見えない。



蛹は全く同じように見えたのに、羽化した成虫はあまりに異なることに驚いた。我慢して糞掃除をした甲斐があった。 


追加

一匹目、二匹目の羽化から遅れること二日の8/7夕刻、三匹目が無事羽化した。どんな色合いの成虫が羽化するかと楽しみにしていたが、出てきたのは二匹目にそっくりの黒っぽい色合いの蛾だった。小形の蛹から出てきた成虫はやはり小型だった。ネムノキに移したらしばらくして元気に夜空に飛んでいった。


抜け殻になった蛹を並べてみた。真ん中の小さいのが三匹目。随分大きさに違いがある。





2023年8月3日木曜日

2023年7月30日-8月2日 近所の緑地、自宅

猛暑のために里山歩きは控えているのでブログの材料は少ないが、早朝の緑地散歩は休まずに続けているので、その際に撮影した写真などを使って何とか更新することにした。

散歩コースに生えている大きなヨウシュヤマゴボウが沢山の実を付けた。



花も撮影してみた。なかなか美しい。



オオマツヨイグサも花を付けている。



イヌビワの実も熟してきた。



キマダラヒカゲが近くに止まった。



羽化したアブラゼミがいた。まだ色が少し薄い。



8月1日は、上空に寒気が流入したために午後は雷雨になって本当に久しぶりの纏まった降雨があった。たった一日だけだったが涼しくなり一息つけた。雷雨が来る前の北の空。



雷雨により空気が澄んで翌朝は富士山がくっきり見えた。この写真ではわからないが、拡大すると山小屋らしき建物も見える。



玄関の傍で小形のカミキリムシを見つけたので、持ち帰ってベランダのネムノキに止まってもらった。カタジロゴマフカミキリという種類のようだ。



早く猛暑が終って欲しい。