2022年4月12日火曜日

2022年4月6日 百蔵山+八ツ沢発電所施設

親友のI君と甲州の山を歩いた。I君とは若い頃には随分一緒に山に行った。自分自身はこのところ山から遠ざかってしまっていたので、本当に久しぶりの山歩きだ。

朝5:30頃、車で家を出発し、待ち合わせ場所の百蔵山の登山口で合流した。最初は杉林の沢筋の暗く急な道をしばらく登る。ミソサザイの囀りが沢からは聞こえ、カケスが杉の高い枝で盛んに鳴くが、どちらも姿は見えない。程なく杉林は終わり富士山を正面に望む尾根に出た。天候に恵まれ富士が輝いている。


富士の手前の山塊がなかなか立派だ。この山塊は道志最高峰の御正体山だと思っていたが、帰宅して調べたら杓子山とその西側に続く山域であることがわかった。

尾根に出てから広葉樹林の下の明るい登りになった。キブシが多い。


更に一登りで広々とした山頂に到着した。高度が上がった分だけ富士山方面の視界が開け、桂川が蛇行しながら杓子山と三ッ峠山の間を抜けて都留地方を流れ下っている様が手に取るようにわかる。


暖かくなった山頂には多くの蝶が舞っている。キアゲハは麓から上昇気流に乗ってやってきたのか。羽化したてで美しい。



次はヒオドシチョウ。冬を乗り切ったつわもの感が漂っている。


木々の梢をせわしなく飛び回っているのはヒガラだ。落ち着いて写真を撮らせてもらえず顔が枝に隠れてしまった。


下山は別ルートを選んだが、かなりの部分は足元が不安定な急斜面だ。鎖やロープに頼りながら下る。下りきる頃には太腿がパンパンになった。

下山後は、猿橋を見物した後、明治時代に発電のために建設され重要文化財に指定されている八ツ沢発電所施設の施設を訪ねた。これは、桂川から発電用の水を分流して取水するための施設。


次は、取水した水を桂川の上を通すための水路橋で猿橋のすぐ脇にある。桂川からの取水位置から1.5kmほど流れてくる間に桂川(下方)とこれだけの高度差が生じている。


最後は、更に下流にある別の水路橋。目立たない場所にひっそりと佇むレンガの建造物には秘境感が漂う。


帰宅の途中に相模湖近くの温泉施設で汗を流した。久しぶりの山歩きは文化財見学がプラスされたこともあってとても充実して楽しかった。

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