3月24日頃に開花したソメイヨシノは、その後寒い日が続いたせいか開花ペースはゆっくりで満開後の散るペースもゆっくり。
アゲハが現れて春を告げる使者のよう。
林縁ではニガイチゴの花が咲いた。やや儚げで味わい深い。
周囲にはクサイチゴが満開。こちらは丈は低くても生命力旺盛。
ヒメリンゴも可憐な花を咲かせた。
カリンの花が次々と咲く。いつ見ても艶やか。
オオモミジの花は、この仲間の花としてはなかなか立派。
ヤマグワの花と芽吹きはなかなか賑やか。
エノキの花と蕾は小さいがよく見ると面白い。
ケヤキも小さい。実がなったようだ。
オニグルミの芽は随分大きくなった。
カツラの芽吹きは可愛らしい。
コナラの芽吹きは可愛らしくてついつい写してしまう。
おまけ
以前勤めていた会社で同僚だったOさんから、小石川植物園特別開園に誘って頂いた。特別開園は休園日に寄付者にのみ入園可とするもので、寄付者であるOさんと一緒だからこそ入園できる。午後1時から園長さんの説明付きで見学した。
興味深かったのは、温室で栽培されているオオシマコバンノキに関するものだった。この木は奄美地方以南の南西諸島に自生するそうで、この木の花の受粉は、オオシマコバンノキハナホソガという長さ7mm程度の小さな蛾の働きに専ら頼っている。この蛾の幼虫はこの木の実のみを食べて成長する。この蛾の成虫は雄花の花粉を雌花に運んで受粉させてからその雌花に産卵する。つまり、受粉させて確実に実がなるようにした雌花に産卵することで。幼虫が確実に成長するようにしている。
オオシマコバンノキ
オオシマコバンノキハナホソガ
植物園では歴史を感じさせる種々の大木が茂っているが、中でも目を引いたのはクスノキの大木。
イロハモミジは花の盛り。
昨年も観察したツクシスミレは今年も見ることができた。本来は九州以南のみに見られる種類だが、特異的にこの植物園に自生しているらしい。とても小さいが独特の色合いが清楚で美しい。